ウィアの声に棘を感じたのだろう。カルロスはムッとした表情を浮かべている。
「わからなかったらいいんです。私は先に行きますよ。セシリア殿も苛々しているでしょうし」
そう言うなり、ウィアはサッサと歩き始めている。それをみたカルロスは慌てたようにその後を追っているのだった。
「来られないのかと思っていましたわ」
ようやく追いついたカルロスにセシリアの口調は冷たいものがある。それに反論している余裕がないことを承知しているウィアはカルロスを押え付けている。そんな中、セシリアは国王の言った一番奥の棚をあちこち調べているのだった。
「リア、わかる?」
彼女の様子を気にしたようなミスティリーナの声。そんな時、足を滑らせかけたのかミスティリーナは棚にぶつかっていた。バラバラと落ちる本の数々。その一角に鍵穴らしきものがあるのにセシリアは気がついていた。彼女は慌てたようにそこに鍵を差し込んでいる。
「わからなかったらいいんです。私は先に行きますよ。セシリア殿も苛々しているでしょうし」
そう言うなり、ウィアはサッサと歩き始めている。それをみたカルロスは慌てたようにその後を追っているのだった。
「来られないのかと思っていましたわ」
ようやく追いついたカルロスにセシリアの口調は冷たいものがある。それに反論している余裕がないことを承知しているウィアはカルロスを押え付けている。そんな中、セシリアは国王の言った一番奥の棚をあちこち調べているのだった。
「リア、わかる?」
彼女の様子を気にしたようなミスティリーナの声。そんな時、足を滑らせかけたのかミスティリーナは棚にぶつかっていた。バラバラと落ちる本の数々。その一角に鍵穴らしきものがあるのにセシリアは気がついていた。彼女は慌てたようにそこに鍵を差し込んでいる。


