ウィアの声にセシリアたちは何も言えなくなっている。デュラハンが彼をみるなり態度を変えたあたりから、なんとなく感じていたこと。しかし、それを口にすることで真実にしたくなかったともいえる。だが、ウィアの言葉はそれが事実だと思い知らされるものでもある。そして、セシリアたちのそんな思いをわかっていても、彼はこれだけは言わないといけないと思っているのだった。
「カイザー・ヴァンパイアもですが、もっと重要な問題があります」
「それって、聖水晶のこと?」
そう問いかけるミスティリーナに彼はかすかにうなずいている。
「そうです。うちの一族には少しですが、聖水晶のことを記したものがあるんです」
「さすがはリンドベルグの一族ね。で、それがどうかしたわけ?」
ウィアが何を言いたいのかわからないミスティリーナはそう言っている。その彼女の顔をみながら彼は思いきって自分の知っていることを口にしていた。
「カイザー・ヴァンパイアもですが、もっと重要な問題があります」
「それって、聖水晶のこと?」
そう問いかけるミスティリーナに彼はかすかにうなずいている。
「そうです。うちの一族には少しですが、聖水晶のことを記したものがあるんです」
「さすがはリンドベルグの一族ね。で、それがどうかしたわけ?」
ウィアが何を言いたいのかわからないミスティリーナはそう言っている。その彼女の顔をみながら彼は思いきって自分の知っていることを口にしていた。


