いつものように
なにも考えず目を閉じて
寝転がっていたのに、

至近距離だとわかるほど
視線を感じた。

そう思うと、
目を開けざるを得ない。

今の状況が理解できない私は
勢いよく目を開けた。

知らない
見たことない男の子

お互い驚きの目で
見つめあう

その男の子は
私の顔を覗き込むような
体勢をしていた

とっさに体が動く。
素早く起き上がって距離をとる

「だ、誰っ」
戸惑いを隠せない。

そんな私を見て
無邪気に笑う男の子。

黒髪にピアスで
モテるタイプ

チャラそうだった。

もう一度誰なのかを聞いた私に
君は高1の転入生だって言った。