【美里side】 町から出た途端、町は跡形もなく消えた。 「え!?な、なんで!?」 みんな動揺している。 でもなぜだかわたしは、それが当たり前の様に思っていた。 なぜたかは分からない。 疑問を持たなかったのだ。 ただ、もう後戻りはできないんだ、ということはみんな痛いほど理解していた。 「…行こう。」 咲の一言で、また歩き出した。