空を飛んでいくやつを捕まえられるはずもなく、 ただ呆然と立ち尽くしていた。 少しの沈黙のあと、美里が口を開いた。 「今、“死んでもらう“って言った…?嘘でしょ?」 「…。」 「…否定してよ…!しなさいよ!!」 「うるせーな!俺だって訳わかんねーんだよ!!!」 「ーっ!」 「あ、ごめん…」 「2人共…落ち着け…」 「…」 しばらく沈黙が流れた。