「拓也!」




「な、なんだよ」





「拓也はどうして様子が変だったの?」





「!」





ビクっとして、瞬きを激しくしている。





動揺している…でも、聞き出さなくちゃ。





拓也の言葉を待つ。





「み、美里だけ…"真実の自分"と闘ってないんだよ…」





「ーー!」





美里が、ゲーム自身だから…って、こと…??





そんなの、そんなの…!!!





『分かったか?全ての苦しみの原因はこの美里だ。命の危機も全部美里のらせいだ!美里さえいなければこんな思いはせずに済んだんだ。…フッ、この状況で美里を信じられるか?』







「ウソよ…」







私の頬を、涙が伝った…