『美里は…このゲームそのものだ。そうだな、ゲームの意思とでも言おうか。』
「ゲームの意思…」
『このゲーム…"進6-ススム-"は、作られたはいいが、一度もプレイされたことはなかった…。』
「…」
拓也がうつむく。
『その悲しみは肥大していき…いつしか3次元に姿を現すまでになった。ーーーーそう、美里として。』
「!?」
「ま、待ってよ…?私たちはずっと仲良しで…!」
『その記憶は全て捏造されたものだ。ここに来るまでの間に、美里のいないホンモノの記憶が流れただろう?』
ーーー!!!!!
「そ、それは…」

