【咲side】 再び目を開けると、私の体は拘束され、診察台に乗っていた。 ーー人体実験だ…!! 「おや、起きたみたいだね。具合はどうだい?」 …?具合? 「あーそうか!あのね、もう実験は終わったよ。効果は…まだ現れないかな?」 !!! なんてこと… 「ねえ、君の名前は?」 「…」 答えたくない。 答えたくない、のに… 「…咲。安西咲。」