『歩』〜人は愚か〜

でも、現実はそれは許してもらえず
死ぬ為にどうしたら良いのかなんて知らなくて
ただ現実の時間を過ごす
それだけが私に残された道だった

お通夜が終わって私がしたことは
おじさんに頼まれたお酒を買いに行くこと
そして、醜い大人の会話を黙って聞くこと
そして、絶やしてはいけないと言われた蝋燭とお線香を交換していくこと