次の日、学校に行くと先生は私を笑顔で迎えてくれた


友達も
「どうして休んでたの?」
って聞くけど

私は

「まーいろいろあって・・・・」

と笑って誤魔化した



放課後、私は先生に呼び止められ手伝いを頼めれた

お菓子をご馳走してくれると言うので帰っても誰も居ないから手伝うことにした



プリントまとめたり、先生の机を整理したり、書道がとでも得意な先生だったので生徒作品をまとめたりした


もう、手伝いも終わる頃先生は口を開いた


「人生にはどうしようもできない事がたくさんある。
私のように身体に病を持つのも、どうにもできないこと
親も選べないし、家族も変えられない
だったら、立ち向かう強い心を持ちなさい。
そして、誰かをきちんと頼りなさい」

そう言われた。

先生は確かに体が不自由だった走ったりできないし、鞄を持っては階段を1人では上がれない。

手摺に捕まらないとバランスを崩してしまうらしく

先生のお手伝い係というのが私のクラスにはあって
朝、先生を校門で迎えて職員室に送ったり、
帰りの会が終わると一日の荷物を職員室に持って行ったり何でも先生の頼むことをする係りがあった

とても、良い先生だったので大変なこの係りが一番人気だった


「先生も頼りながら生きている。
頼る事は恥ずかしいことじゃないのよ。
最後に『有難う』その言葉を言えればいいのよ」

そう言って私の頭をなでた
とても温かな手だった


私は、まだ生きてていいのだと言われている気がした。