ある日先生に言われた

「ご飯食べてる?」って

私は食べるものがないなんて言えなくて俯いた。

そして、差し出されたハンバーガーを食べた。

あれは授業中だったか放課後だったのかは解らない

でも、教室に先生と私だけだった







私は、兄を探す事はなくなった。
兄とは学校でも、会わなくなった。

でも、一度兄が私を放課後迎えに来た。

おばあちゃんの家に私をつれて帰った
そして、一回だけ一緒に登校した。


そして兄は・・・・・
「お前には通えないだんよ。遠すぎる。」
と言って黙った

置き去りにした事を兄は悔いていたのかもしれない

でも・・・・

「もういいんだよおにいちゃん。
誰もが生きるだけで精一杯なんだよ。」

と私は笑った


その夜私は酷い喘息の発作を起こした

そして、やっと久しぶりに母が帰ってきた

なぜ、携帯もポケベルもない時代に私の体調不良を知って帰ってきたのかはわからなかったが

久しぶりに私は母に看病された

やっぱり母の近くはそれでも、よく眠れた。