どういう意味・・拓人・・・
しばらく抱きしめられていたら、
うわああああーーー!!!!と驚かれた。
はっとして、二人でみると、
小学生ぐらいの小さな男の子と女の子が立っていた。
「ドラキュラだ!!!」
男の子がそう言うと「違うよ!!」と女の子が反論した。
「だって、今血吸ってた!!オレ見た!!」
「ドラキュラじゃないよ!全然違うじゃん!怖くないもん!」
・・・まずい・・どうしよう・・・
そうだ、懐中電灯・・・
急いでゴソゴソと自分の顔に懐中電灯を照らした。
すると拓人が私の肩に手を置いてきた。
そのまま拓人の顔が近づいてきて、
ふわっと私の頬に
拓人の髪が触れた。
拓人は、私の首元に顔を近づけていた。
「・・・あっ」
「ぎゃあああああーーーー!!!
血吸ったーーーーー!!!」
そう叫びながら子供たちは出口へと走っていった。
拓人が私からはなれた。
「お前、変な声出すなよ・・なんもしてねーだろ」
拓人はコツンと優しく私のおでこを叩いた。



