「葉月さ~ん・・どう????」



更衣室で着替えていたら、

阿部さんが入ってきた。



私は今、



ぴれっぴれの白いロリータドレスを着ている。



・・・やるとは言ったけど・・最悪だ。。。






文化祭当日の朝、





更衣室の鏡の前で、自分の姿に唖然とした。



「いいじゃ~ん!ぴったり!

じゃあこれ持って」


そう言って阿部さんは、ぼろっぼろのフランス人形を渡してきた。


「何・・これ?」


よく見ると、顔が血だらけ・・絵の具だと思うけど。



「なんか、これだけでも怖くない?


これを抱えててね。


ほらほら葉月さん、メイクメイク!」



阿部さんは、私の右目に包帯を巻き始めた。


「あの・・・・」


「右目は包帯巻くから。


それで、人形と同じように、顔面血だらけにするからね」



なんだか阿部さんは楽しそうだ。




そして、メイクが終わると、


「はい」っと、懐中電灯を渡してきた。


「これを顔の下から当てて登場ね!完璧!はい!」



懐中電灯を下からあてて、そのまま自分の姿を鏡で見た。





・・・い、いやあああああーーーー!!!!!