コテージに戻り、

シャワーを浴びると、



ふたり、それぞれのベッドに入った。






薄暗い部屋、


ベッドから見える大きな天窓には、満天の星空。





「拓人」



隣のベッドの拓人に声をかけた。




「ん?」





「そっち行ってもいい?」





「・・・・・」










あれ・・・返事がない。








「拓人?」







拓人の方を見ると、


拓人は天窓をじっと見ていた。






「こっちきたら、俺・・・




我慢できねーぞ」








私は、立ち上がって、拓人の布団の中に入った。




「今、俺言ったよな・・・」





私は拓人の胸に頬を寄せた。




拓人の心臓の音が・・・めちゃめちゃ早い・・・







ガバっとひっくり返されて、拓人が上から私を見つめた。







私を見下すような表情で、ゆっくりと私の唇を狙ってきた。







捉えられた唇は、息もできないほど苦しく、



そのまま首筋をつたう拓人の熱を帯びた唇に、




思わず、声が漏れる。






初めて見る拓人の肌



初めて感じる拓人の体温に、





抑えきれないものが溢れ出す。








「花音・・・」







色っぽい表情で私を見下ろす拓人の綺麗な鎖骨に、





指を這わせると、




左手の薬指が小さく輝いた。











そのまま首の後ろ手をまわすと、


拓人の襟足の髪が指に触れた。






拓人に刻みつけられる、初めて感じる痛みに・・・











・・・・・・・・・・・















私に倒れ込んだ拓人の背中をなでると、


じっとりと汗が指に絡みついた。











私の胸に感じる、自分とは違う鼓動




回した手に感じる、自分とは違う呼吸






拓人の全てをずっと感じていたい











そうか・・・もうずっと感じていられるんだ








手を伸ばせばすぐに





すぐ、そこに・・・・・・