「なんでそんな・・・拓人くんを殴るなんて、


何しているの!


拓人くんのご両親にも申し訳ないわ・・



ごめんなさいね・・・拓人くん」





拓人は首を振った。




「いえ、殴られて当然ですから。


今日も殴られる覚悟できています。




本当に申し訳ありませんでした」




拓人はまたお父さんをまっすぐ見て言った。



「僕は・・花音さんを幸せにできないと思ってました。


お父さんにも、お母さんにも、



迷惑をかけると思ってました。






だから、あの時別れようと思いました。




花音さんの幸せが、僕の望みでしたから。






でも、再会してずっと僕を思い続けていることを知って、





すごく複雑な気持ちになりました。





もう、二度と会わないようにしようと思いました。



でももう無理です。




どうしても、花音さんが好きです。



花音さんじゃないと、ダメなんです。








お父さんとお母さんに、迷惑をかけるかもしれない、



心配をかけるかもしれない、





それでも、




僕は、花音さんと一緒にいたいです。






お願いします。




一緒にいさせてください」