お父さんとお母さんは、 目を見合わせて驚いていた。 「私、ご飯いいや・・・」 私は、二人をそのままにして、 自分の部屋へと階段を駆け上った。 部屋に入ると、ベッドに倒れ込んだ。 こんな気持ちは、いつか消えるんだろうか・・・ こんなに辛い気持ちは、いつかおさまるんだろうか・・・ 拓人を忘れる日が、 ちゃんと訪れるんだろうか・・・ 終わりの見えない悲しみに、 どうしたらいいのか、わからないでいた。