俺の部屋に初めて来た花音。





大学のことを話そうと思って、

何気なくベッドに腰掛けたら、


隣に花音も座ってきた。




花音の甘い香水の匂いがしてきて、




ちょっと理性がぶっ飛びそうだった。






短いスカートから細くて白い脚が見えて、


俺はそれを隠すように、


花音の膝の上に大学のパンフレッドを置いた。






「遠いね・・・ここ」






さみしそうな顔で見つめてきた。







確かにこの大学は遠かった。



でも、耳のこと、やりたいこと、俺の学力を考えると、


もう、ここしか考えられなかった。




親も、合格したら一人暮らしをしてもいいと言ってくれた。







「拓人一緒にがんばろう・・・」








ちょっとさみしそうに言った花音を、



抱きしめたくなる気持ちをぐっとこらえていたら、



パンフレッドを返された。





その時、花音がちょっと座り直して、俺に密着して座ってきたから、


思わず立ち上がって、パンフレッドを本棚にしまった。








そして、ちょっと花音から離れてまた座った。




「花音のおかげだよ・・・ありがとな」








そう言ったら、




俺の手をつないできて、「ううん」とかわいく首を振った。






やばい・・・手を離してくれ・・・