「うん」 拓人の机を見ると、参考書がたくさん並んでいた。 「私も頑張らなくちゃ・・・」 拓人は立ち上がって、パンフレッドを本棚にしまった。 「俺、絶対に無理だって思い込んでいたから、 そんなことないんだってわかって、 やれるところまで、頑張ってみようって思った。 全く聞こえなくなったら、手術っていう方法もあるし、 俺、頑張ってみるよ」 拓人が隣に座ってきた。 「花音のおかげだよ・・・ありがとな」