拓人の駅で降りると、
行き交う人の多さに驚いた。
迷子になってしまいそうな都会の駅。
拓人はこんな都会で生活しているんだ・・と思った。
駅の中のファストフード店でお昼を食べて、
駅の外に出た。
広いバスターミナル
その周りを囲むような高いビルビルビル・・・
「都会だ・・・」
私は田舎者丸出しで上を見上げた。
「拓人の家って、ここから・・・バス?」
拓人は空を指差した。
「俺んちあそこ」
・・・へ?
「ど・・・どこ?」
拓人が指を差したのは、
高いビルのひとつだった。
「マンション?」
「そうだよ、行くぞ」
拓人は歩き出した。



