抱きしめた自分よりもずっと大きな体の拓人が、


今日は小さく震えているように感じた。



私は、背中を優しく撫でた。







「情けねーな・・・俺」





拓人の声は、絞り出すような小さな声だった。






私は拓人の胸の中で首を振った。




「そんなことない・・そんなことないって」








「やめちゃえよ・・こんなしょぼい男」





私は背中をボンッと叩いた。




「やめないよ!やめてほしいの?」




拓人はぎゅっと強く抱きしめてきた。





「嘘だよ。やめんなよ」








「・・・・うん」





私は小さく頷いた。




「約束してよ、ずっと一緒にいるって・・・




どんなことがあっても、




どんな時も、



ずっと離れないって・・約束して・・」






拓人は私の肩を押して、私の顔を覗き込んだ。






街灯の弱い光でも、



拓人の瞳がキラキラしていた。



「約束するよ






約束する・・・





約束・・・させてくれ・・・・・・」