「1/4の奇跡」左側の君に【完】






いきなりお父さんが進路の話を拓人にしてきた。




「いえ・・・まだはっきりとは決めてなくて。


でも、大学には行きたいと思ってます」





「そうか・・」





お父さんは立ち上がって、もう一本ビールを取ってきた。






「花音も大学を目指しているんだろ?」


お父さんにそう聞かれて、私は頷いた。






「二人共無事に合格したら、




その時、天文台に泊まりに来ればいい。



お友達も一緒でもいいし、



二人でもいい」






ふたりでも・・・




「お父さん・・・拓人と二人で泊まってもいいの?」





お父さんはまたビールをぐぐぐーーっと飲んだ。



「だから、言っただろ。



拓人くん次第で考えてやるって。




そういうことだ」








「拓人くんを信じているっていうことよ」



お母さんがヒソヒソ声で言ってきた。








「お父さんに心配をかけるようなことは、


絶対にしないんで。




必ず、約束は守ります」






「うん。信じているよ」








お父さんは、3本目のビールを取りに行った。