「1/4の奇跡」左側の君に【完】






「私、大切にしてもらってるよ?


泊まることとは、関係ないじゃん」



拓人は私の頭から手を離した。




「泊まるっていうことは、


つまり・・その・・・





そういうことを連想させるだろ?



お父さんを不安にさせるようなことを


俺はしたくない。



俺は、大切にしたいんだ。


花音のことも、花音の家族のことも」





泊まる計画がなくなってしまったけど、



拓人のこの思いを聞いて、





私は、すごく嬉しかった。





嬉しかった反面、すごく自分が恥ずかしくなった。






拓人は、私の家族のことも


大切に思っていてくれたのに、



そんなこともわからなくて・・・









「拓人・・・ありがとう




ごめんなさい」





拓人は携帯を出した。





「夕飯いらねーって親にメールしとくよ」







「うん、じゃあ・・終わったら来てね」




私は玄関に拓人を残して、


リビングへと入った。