「1/4の奇跡」左側の君に【完】





家の前に着くと、

拓人は大きく深呼吸した。





「ただいま・・・」


そっと、玄関の扉を開けると、



満面の笑みを浮かべたお母さんがリビングから出てきた。




「おかえりーいらっしゃーい!!」



拓人は、お母さんを見るなり、ペコッと頭を下げた。




「すみません・・突然・・」





お母さんはスリッパを出しながら


「いいのいいの!」と笑った。



「おじゃまします」



そう言って、スリッパを履いた拓人を、


お母さんが見上げた。





「背が高いのね!何センチ?」




私は思わず吹き出して笑ってしまった。





「お母さん、お父さんも最初に拓人に会った時、それ聞いたよ。


178cmだって」



「へ~・・モデルさんみたいね・・お顔が小さいし足は長いし。




どうぞどうぞ、入って」







お母さんはリビングに入っていった。