家の前に着くと、
拓人は大きく深呼吸した。
「ただいま・・・」
そっと、玄関の扉を開けると、
満面の笑みを浮かべたお母さんがリビングから出てきた。
「おかえりーいらっしゃーい!!」
拓人は、お母さんを見るなり、ペコッと頭を下げた。
「すみません・・突然・・」
お母さんはスリッパを出しながら
「いいのいいの!」と笑った。
「おじゃまします」
そう言って、スリッパを履いた拓人を、
お母さんが見上げた。
「背が高いのね!何センチ?」
私は思わず吹き出して笑ってしまった。
「お母さん、お父さんも最初に拓人に会った時、それ聞いたよ。
178cmだって」
「へ~・・モデルさんみたいね・・お顔が小さいし足は長いし。
どうぞどうぞ、入って」
お母さんはリビングに入っていった。



