電車に乗る前に、お父さんの携帯に電話をした。
「あのね。今から拓人が天文台に行くって」
【今から?着く頃には閉館しているから、
天文台じゃなくて、家で待ってもらいなさい。
お父さんも早めに帰るから】
「うん。わかった」
私は電話を切った。
「お父さん、なんだって?」
「家に来てもらいなさいって。
拓人・・・大丈夫?」
拓人は携帯を出した。
「親にメールしておくよ」
それから拓人が携帯を操作し始めたから、
私は次にお母さんに電話をして、
拓人が今から家に行くことを伝えた。
お母さんのテンションの上がりっぷりがものすごくて、
一瞬不安が過ぎった。



