「1/4の奇跡」左側の君に【完】






放課後、


帰り道で、拓人にお泊まり計画を切り出した。





「莉子と詩織と、彼氏たちと・・・



どうかな・・・?」




拓人はちょっと嫌そうな顔をした。




「天文台に?」




「うん」



「お父さんが許す訳ないだろ」




「それが・・・



拓人次第で考えてやるって」




「はあ?もうお父さんに話したのか?」







拓人は改札の手前で立ち止まった。







「うん・・」





「なんだよそれ・・・」







拓人は歩き出し、改札を通った。





私も追いかけて、改札を抜けると、


拓人は、自分のホームではなく、


私のホームへと、階段を下りていた。



「拓人???」





私も急いでホームへ階段を下りた。






いつも向かい側のホームにいる拓人が、


私のホームにいることがなんだか不思議な感じがした。






「今から天文台行くから」




・・・天文台?




「え。今から???




もしかして拓人・・・怒ってる?」




拓人は大きな掌を、私の頭にのせた。



「超、怒ってる」





「・・・ごめん・・なさい・・・」





泣きそうになりながら拓人を見上げると、



くくくっと拓人が笑った。