放課後、
帰り道で、拓人にお泊まり計画を切り出した。
「莉子と詩織と、彼氏たちと・・・
どうかな・・・?」
拓人はちょっと嫌そうな顔をした。
「天文台に?」
「うん」
「お父さんが許す訳ないだろ」
「それが・・・
拓人次第で考えてやるって」
「はあ?もうお父さんに話したのか?」
拓人は改札の手前で立ち止まった。
「うん・・」
「なんだよそれ・・・」
拓人は歩き出し、改札を通った。
私も追いかけて、改札を抜けると、
拓人は、自分のホームではなく、
私のホームへと、階段を下りていた。
「拓人???」
私も急いでホームへ階段を下りた。
いつも向かい側のホームにいる拓人が、
私のホームにいることがなんだか不思議な感じがした。
「今から天文台行くから」
・・・天文台?
「え。今から???
もしかして拓人・・・怒ってる?」
拓人は大きな掌を、私の頭にのせた。
「超、怒ってる」
「・・・ごめん・・なさい・・・」
泣きそうになりながら拓人を見上げると、
くくくっと拓人が笑った。



