「1/4の奇跡」左側の君に【完】




家に帰り、


お母さんと二人夕御飯を食べながら、

お泊まり計画の話を切り出した。





「高校生6人で?」


「うん」



「恋人同士で?」




「まあ・・・うん」






「う~ん・・・」






お母さんは考え込んでしまった。





「グループ用のコテージなら、

みんなひと部屋に雑魚寝する感じだから、


お父さんも許してくれるかしらね・・・」









その時、玄関の扉が開く音がして、


お父さんがリビングに入ってきた。





「ただいまー・・・ってどうした?


なんか深刻な話かい?」








お父さんは荷物を置いて、ネクタイを外した。





お母さんは立ち上がって、


カウンターの向こうのキッチンへ行った。




「花音がね、


お友達と6人で、天文台のコテージに泊まりたいって」






お父さんもキッチンの中へ入っていった。




「お友達と?」



お父さんはカウンター越しに、

テーブルの椅子に座っている私に話しかけた。





「友達二人と、その彼氏たちと



・・・拓人も」






お父さんは眉間にシワを寄せた。





「なに?拓人くんも?」





「うん・・・ダメ?」