次の日のお昼休み。
「花音はコース決めた?」
学食のテーブル、私の前に座っている莉子が聞いてきた。
「私は・・・理数・・
うん。
私は理数にする」
昨日の拓人の言葉で私の気持ちは固まった。
私は小さい頃からずっと、
ずっと宇宙関係の仕事をしたいという目標を掲げてきた。
だから拓人・・・私は理数にする。
遠くのテーブルで、
初めてバスケを見た時、一緒にバスケをしていた男子二人と、
ご飯を食べている拓人を眺めた。
「え。マジで!私も理数!莉子は?」
莉子の隣の詩織が大喜びした。
「私は総合だな~」
莉子はパックジュースを飲んだ。
「理数クラスはひとクラスしかないから、
また花音と一緒だ!超うれしい!」
詩織が喜んでくれて、私も嬉しくなった。
「花音はなんで?
なんで理数なの?
どこの大学目指してんの?
あ。私はね、H大の看護学科」
そうなんだ・・
詩織って看護師目指しているんだ・・
詩織は、優しいし
看護師にぴったりだと思った。
私は・・どうしようかな・・
【花音ちゃんていっつも星ばっかりの話、
ほんと、つまんないんだよね】
また出てきた・・・この言葉。
私が星が好きだと言ったら、
二人はドン引きだろうか・・・
あの言葉を言われて以来、
一度も友達には星の話をしていない。
莉子と詩織はどう思うだろうか。
でも、この二人は私にとって、
今までと違って大事な友達だから。
話そう・・
話してみよう・・・
「私は・・O大の理学部・・かな・・」
「へえ~」と莉子と詩織は頷いていた。
「なんで・・O大の理学部?
理学部だったら、うちの高校の系列大学の方が、
優先的に入れるじゃん」
莉子がそう言って首傾げた。
「O大は・・お父さんの出身大学で・・
その・・宇宙環境を専門としていて・・・」
「宇宙?」二人顔を見合わせた。
「うちのお父さん、【星空天文台】の研究員で、
その・・・だから・・・
宇宙っていうか・・私、星が好きなんだ」
「すっごーい!!!」
・・・・え。



