和泉と放課後ダンボールを取りに行く・・・
5時に下駄箱・・・
結局6時間目の世界史も、
うわの空。。。
そのまま放課後となり、
和泉は大きなバスケ部のエナメルバッグを斜めがけして、
何も言わずに部活へ行ってしまった。
「花音、帰ろー」
後ろのドアで、莉子が待っていた。
莉子の顔を見るなり、
私は莉子の元へと駆け寄った。
「もう、聞いてよ莉子。。。」
私は和泉のこと、ダンボールのことを、
一気に莉子に話した。
「5時まであと1時間もあるよ。。。
莉子お願い!一緒に待って・・って無理だよね。
彼氏と待ち合わせしているんだもんね・・毎日。。」
私は、はぁ・・と深いため息をついた。
「ごめんね、花音。
待ってあげたいんだけど、今日はちょっと無理かな・・」
だよね。答えはわかっていたよ。。。
「見に行ってみたら?バスケ」
へ?
「和泉のことが気になるって今言ってたじゃん」
「気になるっていうか、
バスケしている和泉と、
教室での和泉が全然違って・・
教室の和泉は、すごく不機嫌で・・
なんか気になるんだ。
目が合うとすんごいドキドキするし」
莉子は、ぷっと吹き出して笑った。
「見に行きなよ。バスケ。
そうすれば、その気持ちがなんなのか、
きっとわかると思うよ。
じゃあね。頑張って花音」
莉子は、私をあやすかのように、
頭をなでてから、
階段を下りて行った。
この気持ちがなんなのかがわかるの?
バスケをしている和泉を見れば?
そう・・かな・・・
見に行ってみようかな・・



