私を待ってたのは煤まみれのスプーン。
頭のなかでなにかが切れたよね。
私はめっちゃイライラしながらスプーンを持って流し台に。
戻ってきてカレーを食べて一言。
まっっっずっ!!
残しました。
すっごく楽しくなかったかのように思える...いや、実際楽しくなかったけど。
この遠足で、由華と優希との距離が縮まって、
ここから二人とは急激に仲良くなっていった。
いつのまにか、桃子は学校をやめていた。
舞佳と日菜は私の悪口を言っていたけどそれも薄れていった。
舞佳たちとはいっさい関わらない、私にとっての平凡な日常が訪れていた。
6月。私の平凡な日常をぶち壊そうとして来た奴がいる。

