「……駄菓子屋?」
「おぅ。
おい、じぃーさん。
いつものあるか?」
そう言ってズカズカと入ってしまった。
手を握られているので、私もつられて入る。
「おぅ。蘭君。
今日は彼女連れかい?」
「あぁ。まぁな。
コイツの分も宜しく。」
「はいよ。
しゃぁねぇ、サービスしてやらぁ。」
「んなのいらねーよ。
ハイ、お代。」
「本当見た目にそぐわず律儀だなぁ。
仲良くやんなよ。」
「おぉ、ありがとうな。」
私は2人の会話についていけず、ポカンとただ突っ立っているだけだった。
そうして私に1つ丸いものを手渡してきた。


