「それを言ったせいで沙羅さん薄情者って批判されてましたけど、僕は違うと思うんです。」




「…………」




「僕も沙羅さんと同じ気持ちだったから。
だから、沙羅さんだけが僕のことを理解してくれてるんだ…って。
きちんと僕を見てくれてるんだなって思ったんです。」




あの時、足を痛めうずくまっていた顔を一瞬上げた時


私は南のギラリと光る闘志を見た。


ただ、それだけ。
それだけなんだ。




「………たまたまだよ。」




漸く出た言葉はコレだった。