「……今日は沙羅の唇をもらおう。」


「全力で帰ろう。」




しかし、腕をグイッと掴まれ、固く手を握られた。




「……本気でキスしたら見損なうから。」


「はっ…今更だろ?
それに冗談だ。安心しろ。
貧乳にはしねぇ。」




今日はスネを思いっ切り蹴った。




「ぐお……」




五分くらい弥生は動かなかった。