「沙羅さん…ごめんなさい…」 本当に何なんだろうか。 「病人がそんなこと気遣わなくていい。 早く治しなさい。」 じゃないと皆が悲しがる。 一時的に点滴をしてもらっている南はベッドに寝込みながら私と話していた。 「せっかく…沙羅さんと……」 「また遊べる時に遊ぶから。元気出して。」 それでも納得いかない様子で顔の半分くらいまで布団をかぶってしまった。 何がしたいんだ。