漸く落ち着いた頃。 私は、辺りが暗くもう誰も居ない公園に居た。 「……ありがとう、南。」 「いいえ。どういたしまして。」 しかし、そう言う南の声に力は無かった。 …それはそうだ。 今日はめいいっぱい彼を振り回してしまった。 「…沙羅さん、僕……」 いくら待て度暮らせ度続きはない。 「ねぇ、南。」 「はい。」 私ね―――…