すると弥生の席の後ろに座った、帽子を目深に被った人がゆっくりと振り向いた。 「あ。」 「沙羅さーん! 僕も好きです!!大好きです!!」 …だから、南。 声大きい。それに抱きつくなよ恥ずかしいから。 「……おいおい俺の前でいちゃつくなよ?」 「……うるさい。」 アンタが言うな。 「………ねぇ、弥生。」 「あ?何だ?」