朝の登校時間。


待ち合わせのため、割と人気が少ない道通り。




そこには有り得ない人物が目の前に。



不適な笑みを浮かべて


銀髪をなびかせる、アイツ。




「―――――…弥生?」




南が私と握った手に力を込めるのが分かった。




「よう、沙羅。
あの時は電話で悪かったな。
漸く向こうの生活にも慣れて余裕が出来たから、会いに来た。」




あの日から、一向に連絡くれなかったくせに。




「南、久しぶりだな。
ちょっと沙羅借りてくぜ。」




いつも強引に、こんな――…