「沙羅さんが?」 「うん。」 「僕のことを?」 「うん。」 「好きに?」 「………うぅーん…」 「そこは“うん"じゃないんですか!?」 まぁ、今自分で気づいたのでね。 あやふやなんです。 「……でも、どうしよう……」 ん? 「すっごく…嬉しいです…」 そう言って顔を手で覆ってしまった。 耳が赤いのできっと顔はもっと赤くなってるのかもしれない。 「あの、沙羅さん…」 顔を覆った手じゃない方の手で南が私の手を掴んだ。