「沙羅さん、お弁当の前に良いですか?」 いきなり南の声質が変わった。 「どうしたの?」 「僕、やっぱり沙羅さんが好きです。 今は無理でも…何年かかっても…僕待ちます。 だから――「要らない。」 ごめん、南。 「待たれても迷惑。 私は弥生が好き。コレは変わらない。 だからもう諦めて。」 ――こんな事しか、私は言えない。 どうかお願い。 南、お願いだからもうこれ以上は――…