「でもあの銀髪は間違えようがないし… ずっとその後しばらく寝込んでたよ?」 ……寝込む? まさか…本当に…… 「………しばらくってどのぐらい?」 「10分ぐらいかな?」 10分も……アイツがジッとしているなんて有り得るのだろうか? だけど、私が帰り道に会った時も寝込んでいた。 きっとコレは偶然だろう…… 期待なんかしたらダメだ。 偶然なんだから。 私はざわめく胸を抑え、ギュッと力を手に込めた。