「弥生、聞いて欲しいことがある。」 「……………」 「私、南振った。」 「!」 きっと弥生ならもう意味が分かるハズだ。 「…もう一度しか言わないからよく聞いて。」 こんなの私のキャラじゃないのだ。 何回も言える言葉じゃない。 1年前の私と今の私では全く意味が違うのだ。 「私、弥生が好き。」 恥ずかしすぎて段々呼吸をするのも苦しくなってきた。 私は弥生を握っていた手を離し下を向いて返事を待った。…弥生の目は見れなかった。