認めないから!



「私、森川沙羅って言います。」




「……そうか。
良い名前だな。悪い、返事はもうちょっとしてからで良いか?
あんまりお前のこと知らねーからもっときちんとしてから答えを出したい。」




私だってあまり知らない。


だけど告白してしまった。
心臓は今までにないくらいうるさく動いていた。



私は上手く話せず、ただ頷くだけだった。



この時まではまだ良かった。