「店に着くまでで良いかな…って思ってたんですけど、惜しくなりました。」 「何を?」 「沙羅さんと、手を繋ぐのがです。」 「っ!」 「あ、顔が赤くなった! 嬉しいです!!」 乙女か、お前は。 …じゃなくて。 私はこんな南知らない。 こんな…まるで小悪魔みたいな…… 「……もしかして千鶴に教わった?」 「へ?相笠さん? 相笠さんには何か記念にお揃いの物買ってこいってアドバイスされただけですけど……?」 ……ほう。 千鶴がそんな事を。