翌日。
私のモヤモヤした気持ちとは反対に空は雲一つない綺麗な青空が広がっていた。
私はいつものTシャツにジーンズという味気のない格好をして家を出た。
現在8時30分。
――いや、待て。
言い訳をさせてほしい。
別にコレは弥生とデートをするためとかではない。
弥生が時計台でもし万が一待っていたら困るからだ。たまにアイツそういう所…律儀だから…
私は一人、誰に言い訳をしているのかも分からず言い聞かせるように"ただ様子を見に行くだけ"と呟いていた。
もし、弥生が待っていたら私はどうするのだろう?
そう考えながらも私は自分の最悪の考えに気づかないように歩を進めた。


