「………あ。」 「どうした?」 「……いや、何でもない。」 弥生の絆創膏が剥がれかけていた。 別に私が教える義理はない。むしろ私はコイツとの会話を一刻も早く終わらせなければならないんだ。 「んじゃあ、俺は明日時計台前9時に待ってるぜ。」 私の頭に手をポンとと置いてアイツは去って行った。 「ちょっ…弥「京子ちゃん。今日俺と遊ばねぇ?」 私が呼びかけた時にはすでにアイツの眼中に私はなかった。