直樹に腕を掴まれた


私がにらむとニヤリと笑い


「まぁそんなに急いで帰るなよ。
まだ話したいことがあるんだ。

とりあえず座れ。」



そう言うと、近くにあったイスに座らされた。


「何ですか?話って。」


「えっと・・・
浮気したことは悪かった。ごめんな・・・。

でもオレはやっぱ律花が好きなんだ。
もう1回・・・オレと付き合ってくれ」



「悪かったって・・・
それだけで許されると思ってんの?

私があの時どれだけ傷ついたかも知らないくせに・・・」


昔のことを思い出して少し泣きそうになりながら怒鳴った

「・・・ごめん」

「ごめんって・・・今さら謝られても遅いよ。
私はもう直樹のこと好きじゃないから

じゃあね」


私はそう言い、泣いているのがバレないように注意しながら教材室から出た