「麻衣~帰ろ~」

私は自分の鞄を持ち立ち上がり言った


「え・・・律花、授業終わってから直くんに呼ばれてなかった?」


直くん・・・生徒がつけた直樹のあだ名らしい。


あだ名ができるの早いなぁ

まぁあいつはそれなりにかっこいいし・・・



でも私は絶対に呼ばない!



「行かないよ・・・帰る」

「そっか~・・・って律花ってさ、直くんのこと嫌いなの?」

「別に嫌いじゃないよ」



ピンポンパンポ~ン
『藤本律花さん。至急英語科教材室に来てください。』


・・・はぁ~。


「律花、行って来なよ。
大事な用事かもしれないし。
先帰っとくね」


「わかった・・・
バイバ~イ」


私は麻衣と別れて英語科教材室に来た。