あれから噂はぱたりと止み、あたしと直樹は平穏な学校生活を送っていた


そして高2の秋…修学旅行の季節がやってきた






「もうちょっとで修学旅行だ~」


「だね~!めっちゃ楽しみ!」



そんな会話が教室の中で飛び交う中、チャイムが鳴り、直樹が教室に入ってきた






「じゃあこれから修学旅行での班行動のための班を決めるから
適当にみんなで決めたら俺に教えて」


「「「はーい」」」




そうすると、ざわざわとみんなが話し出した




「先生。この班って、このクラスだけじゃないといけないんですか?」


「は?なんでだ?」


「いや…ちょっと麻衣が…」


「あぁ…ちょっと待ってろよ」




そう言うと、直樹は教室から出てどこかへ行ってしまった