「もう…いいよ…
顔上げて?」


「噂も…ちゃんとデマだって皆に言ってあるから…

こんな俺でもよかったら…また友達として…仲良くしてくれないか?」


「全然いいよ!
黒崎くん…ちゃんと反省してるみたいだし」


「ありがとな」


「じゃああたしそろそろ教室戻るね」



そう言って、その場を立ち去ろうと立ち上がると、黒崎くんも立ち上がって、



「あっ、最後に1つ…」


そう言うと、近寄ってきて、
「俺、藤本のこと諦めてねぇか(笑)
奥田のことが嫌になったらいつでも俺のところ来いよ(笑)」


耳元でそう囁いて出て行った





「反省…してない///」

あたしはそう言って赤くなった頬を両手で抑えながら非常階段を後にした