「ガキじゃないし!!」


『ハハッ
まぁおやすみ』


「おやすみ〜」




電話を切ると安心したからか、睡魔が襲ってきた








―――次の日―――



「おはよ〜」


いつも通り教室に入り、自分の席でくつろいでいると、黒崎くんが近付いて来た


「藤本。
ちょっといい?」


「えっと…」

直樹から聞いていたけどまだ少し怖かったので躊躇っていると…


「いいから。
ちょっと来て」



黒崎くんはそう言うとあたしの腕を引っ張って非常階段のところまで来た


「噂のこと…悪かった」


「やっぱ黒崎くんだったんだ…」


「あぁ…ごめんな…
俺…藤本と付き合ってる奥田のことが羨ましかったんだ…
ほんとに悪かった…」


頭を下げて謝ってくる黒崎くんを見てると怒る気もなくなってきた