帰り道、黒崎くんはいろいろ話し掛けてくれる だけど私は直樹のことで頭がいっぱいで、話はあまり聞いていなかった 「藤本・・・ちょっとこっち行こ」 そう言って黒崎くんが指差したのは人通りの少ない、薄暗い道だった 「う・・・うん」 あたしは特に考えずについて行った その道は薄暗く、不気味だった 少しの物音にビクビクしながら歩いていると、急に身動きが取れなくなった